こんにちは、まーこです。
今回はオクニョ運命の女に出て来る悪役の人の事を書こうと思います。このドラマは16世紀半ばの朝鮮王朝時代のお話しです。
そして何と言ってもドラマに華を添えるのはやはり、悪役が居てこそ、主役や周りの善人の方々がより輝いて見えるのだと思いたいですね。
そして特にこの3人は歴史上の実在の人物なのですね。
オクニョは架空の人物のようですが、典獄署(チョノクソ)の役人のチョンドクが養父として育ててくれましたが、囚人たちから様々な事を学び聡明で優しくそして強く育つのですね。
しかし、この3人の悪役どもがオクニョを陥れ、命を奪おうと必死になります。しかし、オクニョも負けません。なんと言ってもオクニョには体探人(チェタミン)のパク・テスから武芸を学び、母親の死の真実を知る為にオクニョ自身も体探人(チェタミン)として悪役と戦うのです。
オクニョ運命の女もあの名匠イ・ビョンホン監督のドラマなのですが『チャングムの誓い』や『ホジュン宮廷医官への』そして『トンイ』や『馬医』等、ドハマりする程、面白くてイ・ビョンホン監督が手掛けるドラマの悪役もかなりの筋金入りなので見ものだと思います。
でも最後は必ず正義が勝ちますが、手に汗握るようにヒヤヒヤドキドキする場面もたくさんあり、見どころ満載です。
オクニョ3代悪役の文定大妃は実在した?どんな人?
文定大妃は 李氏朝鮮第11代王の正室で第13代王明宗の生母です。そうです、オクニョを側室にしたいと恋心を持った明宗の母親なんですね。
ドラマでは明宗はオクニョと貧しい民の為に働く本当に良い王様だったのに母親の文定王后はどのドラマでも悪女として出てきます。
それでは、どんな悪女だったのでしょうか?文定王后は中宗にとっては3番目の正室だったのですね。一番目は『七日間の王妃』で有名な端敬(タンギョン)王后です。
端敬(タンギョン)王后の父親があの暴君の燕山君の側近だった事と致命的な事は。端敬(タンギョン)王后の叔母が燕山君の妻だった事です。
中宗と端敬(タンギョン)王后はとても愛し合っていましたが引き離されてしまったのですね(涙)
そして次に王妃になったのが章敬(ショウケイ)王后で第12代王の仁宗の母なんですね。
1511年に孝恵公主を産み、4年後の1515年に仁宗を産みましたが、産後66日に亡くなってしまいました。享年24歳の若さだったのですね(涙)仁宗は本当の母を知らずに育った
そして今回の悪役として登場する3人目の王妃、文定王后です。この文定王后は様々なドラマにも
登場します。オクニョ運命の女もそうですが、『チャングムの誓い』や『女人天下』や『魔女宝鑑~ホジュン、若き日の恋』等、多数、文定王后が出てきます。
第11代王中宗と文定王后の間に産まれた男児は明宗だけでした。文定王后にしたら、目に入れても痛くない程の存在だった事は間違いないと思いますね。
『オクニョ運命の女』での文定王后は大変な悪人だったと思います。なぜなら、文定王后は3人目の王妃ですが文定后が妃になった時には既に2番目の亡くなった王妃、章敬(ショウケイ)王后が産んだ仁宗が中宗の後に第12代王として即位しました。
しかし、自分が産んだ明宗を王にしたくて仁宗に毒を盛るようにチェ尚宮に話をし、チェ尚宮が毒を仁宗の食事に入れるのをオクニョの母カビが目撃してしまいます。
それに気づいたチェ尚宮が追いかけますがカビは東宮殿の女官が持っている赤い帯を落としてしまいます。それを文定王后が拾い弟のユン・ウォニョンと結託し、東宮殿の女官を次から次へと拷問します。そして拷問された女官は二度と帰って来ることはなかったのです。
カビは自分の番なるのが恐くて、逃げますが、カビは中宗に寵愛を受けた後だったので、お腹には中宗の子を宿していたのです。それがオクニョだったのですが、文定王后は、カビを追いかける事をユン・ウォニョンに指示しながら、仁宗を何度も殺そうと手段は選びません
。時には仁宗が世子の時には世子の寝床に火をつけて、焼き殺そうとした事もあります。しかし、心根の優しい仁宗は決して文定王后の事を怨む事も無く妻を逃がした後、『これは母上の仕業だろう。母が自分を殺したいのなら儒教の教えの孝に従ってこのまま死ぬことが親孝行』と火の中から、逃げようとしない事もありました。中宗が外から仁宗の名前を必死に呼び、それで仁宗は火の中から外へ飛び出したそうです。
そして、1544年に中宗が56歳で亡くなり、世子だった仁宗が第12代王として即位しましたが仁宗は即位後8ヶ月で急死してしまいます。聡明で人を疑うことをせず、純粋さを兼ね備えて名君の要素が十分な王様でしたが、文定王后に殺された可能性がかなり有りそうです。
史実でも文定王后を訪ねた際に出されたお餅を食べてから、体調が悪くなり命を落としています。仁宗は毒の事も知っていながら、あえて断らずに食べたとの噂も有るみたいですね。確か純粋で親孝行な仁宗ですが毒を盛られているのを知りながら、儒教の孝の教えだから、母親が望むならと知っていて食べたとしたら、それはやはり、違うような気がしますね。
そして文定王后のもくろみ通り、自分の息子の明宗が第13代王として即位しましたが、まだ11歳だった明宗は政治の事がよくわかりません。そこで文定王后が未成年の王の代わりに政治を仕切っていました。文定王后が朝鮮王朝の実権を握っていたのです。
しかし、文定王后の政治は国政が乱れてしまい、民の不満は募るばかりでした。文定王后は民の困難さに目もくれず、国中が貧しく餓鬼者が増えていき、悲惨な状況になってしまいました。
明宗は、賢さも頭の良さ、また心の優しさを持っていましたが母が朝廷を牛耳っていたのでどうする事も出来ませんでした。
オクニョ3代悪役のチョン・ナンジョンとはどんな人?
チョン・ナンジョンは歴史では文定王后以上の悪女として伝えられているが、16世紀の朝鮮王朝時代の実在の人物です。第11代中宗の武官であった両班の父と貧しい賎民の母との間に産まれました。チョン・ナンジョンは妾の子供として、武官であった父の第一夫人からは虐待を受けながら育ったのです。母とチョン・ナンジョンの生活は貧しく、その生活から抜け出そうと妓生になりますがそこで、第11代王中宗の3番目の妃の文定王后の弟の尹元衛(ユン・ウォニョン)の妾になります。
かなりの美貌も持ち合わせ、尚且つ悪知恵が働き魅力的だったようです。
尹元衛(ユン・ウォニョン)は姉の文定王后のはからいも有り、高官に上り詰めていましたが美しい チョンナンジョンを側におくのは自尊心も優位になり、男心をくすぐるような気持になったのでしょうね。
しかし、チョン・ナンジョンの方は尹元衛(ユン・ウォニョン)の妾では満足する筈もなく、初めから尹元衛(ユン・ウォニョン)の正妻の座に就く事を狙っていたようです。
尹元衛(ユン・ウォニョン)から、文定王后を紹介してもらい、何とか、文定王后に気に入られようと考えました。そして、中宗の長男(福城君(ポクソングン))を産み、最も中宗が気に入っている、敬嬪(キョンビン)・朴(パク)氏を宮殿から追い出す事を考えました。それで1527年の当時世子だった仁宗の誕生日に宮廷に不気味な事件が起こりました。
仁宗の住む東宮殿の銀杏の木に焼けた鼠の死骸を誰かがぶら下げたのです。王様がいる景福殿の寝室からも焼けた鼠が出てきました。
鼠年の干支の仁宗を呪っての行動に思えた朝廷の大臣たちは、絶対に許せない行為に犯人を見つけ出そうと躍起になっています。それはそうですよね。呪いや呪縛のようなものを信じている時代にこのような不吉な事が起こったら、犯人を捜して罰を与える時代だったと思いますからね。
そして、敬嬪(キョンビン)・朴(パク)氏が犯人に仕立てあげられて子供たちと共に宮殿を追われ、毒薬により賜死で亡くなるのです。
結局は犯人は金安老(キム・アンノ)が政敵を倒すために企てた事のように伝えられていますが、違う説によると文定王后が自分の息子を王座につけたく、何かと邪魔な敬嬪・朴氏をチョン・ナンジョンが始末するように仕組んだ事だと言う説もあります。
文定王后に取り入ったチョン・ナンジョンはその後、尹元衛(ユン・ウォニョン)の妾から本妻になります。その時も自分で本妻の金氏を殺した後にチョン・ナンジョンが尹元衛(ユン・ウォニョン)の正妻の座に座るのです。
それでチョン・ナンジョンは満足せず、更に上に行こうと、文定王后に気に入られようと、文定王后には忠実でした。その為、大きな信頼を得て、自由に王宮を出入りできる権限を得ました。
そして、1553年には『外命婦従一品貞敬夫人の位』と言う家臣夫人の中では最高の位をもらい、
朝鮮一の夫人として躍進します。
彼女の人を蹴落とし、殺してでも得たい欲の深さは後世に残る朝鮮3大悪女として恐ろしい程、したたかだったと思います。
オクニョ3代悪役のユン・ウォニョンとはどんな人?
尹元衡(いんげんこう、ユン・ウォニョン)の姉は朝鮮第11代王の中宗の3番目の王妃になった文定王后です。姉が王后になった事で絶大な権力を握るようになります。そして、姉の文定王后の長男を王にしようと、姉の文定王后と結託し、中宗の2番目の王妃の章敬(ショウケイ)王后が産んだ世子の暗殺を企てます。
文定王后とチェ尚宮が内密に相談し、実行しているところをオクニョの母親カビに観られてしまいます。まさか見られているとは思わなかった文定王后は慌てて捕まえようと思ったのですね。しかし
カビは急いで逃げますが落とし物をしてしまうのですね。それを証拠にユン・ウォニョンが東宮殿の女官全員に拷問をし、秘密を知った女官を次々に拷問し殺してしまうのです。本当に酷い時代でしたね。逃げても逃げても追いかけて、殺すまで追うのですね。恐い時代でしたね。
ユン・ウォニョンと文定王后の実家の父親尹之任は平凡な役人でしたが、とても謙虚で素晴らしい人柄だったようですが、姉を後ろ盾にし、強欲な妻チョン・ナンジョンと悪事を繰り返し、朝鮮を不正、腐敗の温床にしてしまい名士と言われた父親の名声も台無しにしたと言われています。
オクニョ運命の女では、オクニョの側でいつもオクニョを助けるテウォンがなんとユン・ウォニョンの子供だったのです。しかし、テウォンは正義感が強く、正直な若者です。
ウォニョンは妻のチョン・ナンジョンを溺愛していたと言います。チョン・ナンジョンとふたりで正妻を追い出しただけではなく、毒薬で殺してしまい、また他の側室も追い出し、その子供たちも殺害した程の血も涙もない冷血な人柄のように感じました。
そして、オクニョでは追いだされた側室の子供がテウォンだったのですね。テウォンもオクニョと一緒で架空の人物ですが、似たような人生を経験した方はいるようですね。
それにしてもユン、ウォニョンは姉の文定王后と妻のチョン・ナンジョンの間でかなり悪どい残酷な事をしながら私腹を肥やしていたと思います。現代もいじめや悪どい事をしながら私腹を肥やしている人もいますが、昔の時代劇を観て、なにか有ると拷問や処刑やすぐ殺したりとだラマを観ていても目を覆う場面が多いですよね。
それでも悪役の方々がドラマに華を添えている事もたくさんあり、私たちも釘付けになり観始めると毎晩、寝不足が続きます。(:_;)
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