こんにちは、まーこです。
今回はチャングムの誓いに出てくる朝鮮第１１代国王中宗の事を書いてみようと思います。中宗は1488年に生まれ、父は第9代国王の成宗(ソンジョン)です。母親は貞顕(チョンヒョン)王后でした。
暴君として有名な第１０代国王の燕山君の異母兄弟になるのですね。
燕山君は民衆からも臣下からもあまりよく思われていない王様だったのでクーデターにより王宮を追われてしまい、代わりの王を擁立するために晋城大君(中宗)を立てたそうです。
だた私が観た朝鮮時代の時代劇ドラマの中では、中宗はかなり数多くのドラマに出て来る王様だと思うので中宗の人物と出て来るドラマを調べてみました。
ドラマによっては凛々しく頼りになる王様に思えたり、他のドラマでは、臣下の顔色ばかり見る弱々しい王様のように描かれているドラマも有ると思いますが本当の中宗はどんな王様だったのでしょうか？
朝鮮第１１代国王の中宗はどんな王様だったのか？
１５０６年９月１日、暴政を繰り返した燕山君（ヨンサングン）を追放するためのクーデターが起こった。実行部隊が最初に向かったのは、燕山君の異母弟にあたる中宗（チュンジョン／即位までは晋城大君〔チンソンデグン〕と呼ばれた）の屋敷だった。クーデター軍が中宗の屋敷に行ったのは、新しい王になってもらうためである。しかし、事情を知らなかった中宗は、兵士が押しかけてきて仰天した。「命が危ない」中宗は覚悟した。彼は、自分を殺すために燕山君が送り込んできた兵士たちだと錯覚してしまった。
「もはや、これまでか」
中宗は自決しようとした。しかし、必死に止めたのが夫人の慎（シン）氏だった。彼女は、兵士たちの様子から燕山君の配下の者でないと悟っていた。
夫人に命を救われた中宗は、挙兵の目的を知って安堵した。しかし、自分が王になることには拒否反応を示した。臆病な彼は、異母兄に取って代わることが怖かったのだ。中宗はそんな性格だった。一方、クーデター派の主力部隊は王宮に侵入して燕山君をつかまえた。人望がなかった彼は、護衛兵に見捨てられていたのだ。
こうしてクーデターは成功し、燕山君は島流しとなり、わずか２カ月後に病死した（毒殺されたという説もある）。
相変わらず中宗は即位を拒否していたが、クーデターを成功させた重臣たちが粘り強く説得し、ようやく即位を決意した。とはいえ、優柔不断な態度は本来なら国王にふさわしいとは思えなかった。
それでも、１１代王となった中宗は、王宮で即位式に臨んだ。しかし、あまりに急だったので、正式な冠服を着られなかった。
それほど、ドタバタの中での即位だった。
とはいえ、王は王である。中宗は通例にしたがって第一声を発した。『歴史カン・ヒボン』より引用
これを観てもわかるように中宗は気弱で優柔不断なところがある王様だったようですね。中宗の父親の第９代王の成宗の後には異母兄弟の燕山君が王様になると幼い頃からそう思って過ごして来たので、まさかクーデーターにより自分が王様になると思っていなかったんだと思います。
しかもなりたくてなったのでは無く、最後まで頑なに固辞をしたらしいですが、中宗は王様になる為に学ぶ帝王学も学んで来なかったのですよね。
そう思ったら、やはり気の毒な王様で大変だったと思いますね。
中宗には正室が３人、側室が１０人いました。それぞれドラマがありますが、３人目の正室の文定王后 尹氏が朝鮮3代悪女よりも悪と言われている程の悪女だったのですね。
文定王后 尹氏は我が子を王にしたくて、中宗が亡くなった後、2番目の正室の章敬王后 尹氏が生んだ第１２代王仁宗を呼び毒入りの餅を食べさせて毒殺させたという説がある様です。
恐いですね～( ﾉД`)ｼｸｼｸ…
チャングムの誓いで中宗を演じたのは誰か？
チャングムの誓いで中宗を演じたのは韓国俳優イム・ホと言う役者さんです。イム・ホは時代劇作家のイム・チョンの息子さんだそうです。１９９３年にデビューしました。チャングムの誓いで中宗を演じた後、『王様が語る！もうひとつのチャングム』と言うエッセイを出版し話題となったそうです。そして、現在は多方面で活躍されているイム・ホですが実は王様専門俳優だった頃も有ったそうですよ。
イム・ホのプロフィールを調べてみました。
・名前 イム・ホ
・誕生日 1970年1月27日(52歳)
・身長/体重 １７４㎝ ６４ｋｇ
・趣味 ビデオ鑑賞 読書
・血液型 Ａ型
・星座 みずがめ座
・韓国の所属事務所 offcezero
イム・ホの出演ドラマ
「映画」
・恐怖タクシー
・猟奇的な彼女
「ドラマ」
・大王の道
・ホジュン
・宮廷女官チャングムの誓い
・オクニョ
・華政（ファジョン）等 多数
中宗が出る他の韓国ドラマは？
中宗役
・七日間の王妃 （ヨン・ウジン）
・ファンジニ （パク・チャンファン)
・インス大妃 （ペク・スンド）
・師任堂等 （チェ・ジョンファン）
・女人天下 （パク・ソンデ）
・オクニョ運命の女 （中宗が亡くなったところからドラマは始まった）
この韓国ドラマは、私、まーこが観た中で中宗が出て来たドラマです。もしかしたら、まだ有るかもしれませんが、国王としたら、史実的にもあまり業績がなく周りに気を使い力もなかったが儒学者の趙光租(チョ・グァンジョン)を頼りにして政治を任せていたのだ。
時代背景もあるが中宗の時代はクーデターや周りの臣下たちの論争も多く、いろいろな意味で中宗の時代もまた王様としての中宗もドラマを作るには適していたのかもしれませんね！
中宗の前の燕山君はとても残酷過ぎて、人間と思えないような悪魔のような王様でしたからね。私的には中宗が王様の時代のドラマは安定感があり、全て面白いドラマでどれもお薦めです。
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